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作りたいのは「熱狂する組織」。リースの組織のユニークネスを、CHROに聞いてみた

こんにちは、ライターの高野です。

リースのメンバーのとなりを紐解くインタビュー企画、第三弾はCHROの野島さんに、リースにジョインした経緯や、組織・人材開発で大切にしていることついてお話を伺いました。

プロのコーチとしての顔も持ち、個々人が「本音でやりたいこと(want to*)」のチャレンジに取り組む支援を行うことに強い思いをお持ちの野島さん。実は野島さんは私の前職の先輩で、私に当企画のライティングの依頼をくださったのが、他ならぬ野島さんでした。そうした依頼をくださったのも、私の「大した実績もないけれど、文章を書くことをナリワイにしたい」というwant to を応援したいと考えてくださったからこそ。

そんな野島さんの熱い思いや人情味溢れるお人柄を、当記事を通じて皆さんにも感じていただけたら嬉しいです。

*want to:野島さんが専門とする認知科学のコーチングの用語で、「やりたいこと」の意。

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【プロフィール】
野島 繁昭(のじま しげあき)
リース株式会社 CHRO

早稲田大学理工学部卒。新卒でスローガンに入社し、京都支社及び学生コミュニティの立ち上げなどを通して約10年間に渡り事業成長に貢献。 退職後、フリーランスとして活動。認知科学をベースとしたコーチングと出会い、個人が思い切ってやりたいことにチャレンジしていくことの素晴らしさを再認識。
リスクを取って旗を立てているスタートアップ経営者を支援したいという思いから、2021年4月、リースの執行役員 CHROに就任。経営者やエース人材向けのコーチングも個人で行っている。

一貫して「人」と向き合い続けてきた十余年

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――野島さんは新卒で、ベンチャー企業と学生との架け橋となる事業を展開するスローガンに入られたんですよね。そこではどのような仕事をされていたんですか?

野島:スローガンには社員数が8名だった頃から10年間在籍していたので、学生とのキャリア面談からセミナー講師、ベンチャー企業の採用のコンサルティング、京都支社の立ち上げまであらゆることをやらせてもらいました。関わった学生の数でいうと、5000名は超えていると思います。

――5000名…!圧巻の数ですね。10年間に亘って学生の人生にとことん向き合ってきたご経験が、きっと野島さんの根幹を成しているのだろうと感じます。
その後は、フリーランスに転身されたんですよね。その際にはどんなお仕事をされていたのでしょう。

野島:いろいろやりましたが、一番時間を使っていたのはワークショップを活用して企業の組織開発や商品開発の課題を解決する、ミミクリデザイン(現・MIMIGURI/以下、ミミクリ)という会社での仕事です。

今思えばそこで個人の衝動を生かす大切さを学んだことが、僕のその後に大きな影響を与えていると感じます。

――個人の衝動、ですか。

野島:衝動とはつまり、個人の内側から湧き出る「何かをしたい」というエネルギーの源です。ミミクリでは、一人ひとりの衝動を大事にするカルチャーが強く、プロジェクトのアサインも、個人の衝動を尊重して行われていました。

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僕自身、自分の衝動とマッチする仕事に取り組んでいる時の方が大きな力が発揮できるのを感じていましたし、クライアントとのプロジェクトでも、クライアント自身の衝動に火がついているか否かが、プロジェクトの成否に明らかに影響していたんです。

――そうした気付きが、コーチングとの出会いに繋がっていくのでしょうか?

野島:ミミクリで衝動を生かす大切さを再認識したことを機に、自分のやりたいことってなんだろう?と改めて考え始めて。

そんな折に、学生時代からお世話になっている方が主宰するコーチングスクールの募集を目にしました。募集要項や過去の受講生のコメントを見て、人生が変わるレベルで「自分の本音」ととことん向き合う機会になるのだろうな、と感じ、プロのコーチになるかは置いておいたとしても、それだけ自分と向き合う経験は人生において絶対に財産になると思い、参加を決めたんです。

結果的に、コーチングは自分の天職だと思えるほどにフィット感があり、スクール卒業後はプロコーチとしての仕事を始めることになったんですけどね。

未経験から、CHROとしてのキャリアをスタート

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――そんなコーチ業に加え、なぜCHROをやろうと思ったのでしょう。

野島:コーチングスクールのカリキュラムで自分と向き合ったり、自らもコーチをつけてコーチングを受けたりするなかで、自分の根底に「熱い思いを持ったスタートアップ経営者の支援がしたい。伴走して共にその火を広げていきたい」という思いがあることに気がつきました。

ちょうどその頃、CHRO(戦略人事)という仕事を知り、人や組織の変革の担い手になることで起業家の右腕として力になれる点がとても面白そうだと感じ、CHROになろうと決めたんです。

とはいえ僕は、人事の仕事は未経験。我ながらとんでもない話だと思いつつ、自分のFacebookで「未経験だけれど、CHROの仕事がしたい」と宣言しました。

――私もその宣言をリアルタイムで拝見していましたが、そんな「とんでもない」宣言にも、多くの反応がありましたよね。実際、複数社からオファーがあったと聞きましたが、そのなかでリースへの入社を決めたのはなぜだったのですか?

野島:一番の理由は、組織づくりの思想が近いと感じたからです。

僕は、「仕事は、各自が自分のやりたいことを、役割分担して行えばいい」という価値観を持っています。それはコーチングスクールでの経験を通じて、自分自身やスクールの同期、そして僕のコーチングのクライアントが、自分のwant toを発見し、それに取り組むなかで遂げる進化を目の当たりにして、want toが生み出すパワーは半端じゃないと実感したから。

だからこそ、「各々のwant toに基づいてロールを分担したプロジェクトチーム」が一番強いと確信していましたし、CHROとしてそんな組織・チームを作りたいと考えていました。誰かにやらされている仕事では、120%の力は絶対に出ないんです。

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――ミミクリの仕事を通じて実感されたという「衝動に火がついている時こそ力を発揮できる」というお話とも繋がる部分ですよね。

野島:さらに、そうしたチーム作りは必ずしも社内のメンバーで完結させる必要はない、とも考えていました。

これからの時代は、優秀でクリエイティブな人ほど、個人として稼ぐ力を持っているため、正社員として会社に所属しなくなります。一方で、イノベーティブな事業を実現するためには、そうした人を巻き込む必要がある。そういった意味でも、社内外の境界線なく、外部のタレントをうまく巻き込みながらプロジェクトチームを組めるような組織体制が理想的だと考えていたんです。

そんな話をしたら、CEOの中道もCOOの尹も強い共感を示してくれました。実際、当時既にリースでは社内外の境界線が取り払われたチームが存在していたんです。正社員と副業メンバー、業務委託のプロフェッショナルが隔たりなくチームとして協働していたんですね。それがすごく面白いと思いましたし、自分のやりたいことがこの会社なら実現できそうだ、と感じました。

――私も業務委託という立場でリースの皆さんと関わらせていただいていますが、皆さんのあまりのフラットさと親しみやすさに最初は少し驚きました。業務形態に関係なく、いち仲間として同じ目線で関わってくださるスタンスを実感しています。

野島:加えて、未経験からCHROに挑戦したいという僕のスタンスを、中道も尹も「面白いね!」と背中を押してしてくれたんですよね。

正直、「未経験から人事役員をやらせてほしい」という要求は我ながらぶっ飛んでいると感じていたので、それをいいねと言ってくれるのはいい意味でネジが外れているな、と思いました(笑)。そこが一番、馬が合うと感じた瞬間かもしれません。

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彼らが僕の未経験からの挑戦を応援してくれたのは、「今までの人事のあり方に囚われず、常識を取り払った組織づくりをしてほしい」「自らコーチングを学んで実践するほど本気で人のwant toと向き合う野島に、その想いや思想が存分に反映された組織づくりにチャレンジしてほしい」という考えがあったからだと聞いています。そうした意味でも、リースならばイノベーティブで面白い組織づくりができそうだと感じました。

――リースのカルチャーがよく分かるエピソードですよね。

野島:個人のやりたいという思いを優先して挑戦のチャンスを与える、というスタンスはとても強い会社ですよね。人の可能性に賭けるカルチャーがある、とも言えるかもしれません。

世の中の常識を変えるサービスを生み出すために、「熱狂する組織」をつくる

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――CHROとしてリースにジョインしてから、組織づくりで大切にしていることを教えてください。

野島:まだまだこれから作り上げていく段階ですが、最も意識しているのは「熱狂する組織」をつくることです。全員がフロー状態である組織をつくること、と言い換えることもできるかもしれません。

そのためにも、先ほども話に出たように、個々人が本当にやりたいことをやっている状態をつくることを重視しています。

――熱狂することはなぜ重要なのでしょう?

野島:そうでないと、常識破りなものは生まれないからです。

「そんなことは実現不可能だ」という常識や一般論とぶつかった時に、「いや、私たちならできる」と思えなければ、常識を変えることはできませんよね。そうやって、未来のゴールに対して「私たちならできる」という根拠のなき自信のようなものがあるのが、熱狂している状態なんです。

リースが挑んでいるのも「新しい信用のモノサシをつくる」という、常識を覆す壮大なチャレンジです。普通に淡々と仕事をしているチームでは、絶対に実現不可能だと思います。

――一人ひとりが高い熱量で働くことによって、相乗効果でチーム全体の熱量も高まり、ある種の無敵感のようなものが生まれる…ということでしょうか。そうした熱狂する組織を作るために、具体的に実践されていることはありますか?

野島:採用の際には「これからその人が何をしたいか」をとことん深掘るようにしています。これはコーチとしての知見が活かされる部分ですね。

僕がジョインする以前に入社していたメンバーについては、全員と一対一で面談を実施し、個々人のやりたいことの解像度を上げる対話を行いました。その内容を踏まえ、今期の各自の目標設定には、会社としての目標とは別に個人のwill目標も立ててもらっています。

僕らはまだ人数が少なく、今は完全に個人のやりたいことだけをやっていては組織が成り立たないフェーズでもあります。それでも今から個人のwant toを大切にする文化を根付かせておきたいので、「何をしたいの?」と問う機会を意識的に設けるようにしていますね。

求む、自分の可能性に賭けたいという強い意志を持った人

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―― 最後に、これからどのような人にリースにジョインしてもらいたいか教えてください。

野島:殻を打ち破って自分の可能性に賭けてみたい人、でしょうか。

僕が専門にしている認知科学ベースのコーチングでは、ゴールは現状の外(今の自分の延長線上にはない、達成プロセスの見えないもの)に設定します。そして、本気でやりたいことならば、過去は関係なく何でもできる、という考え方をするんです。

――現在から未来を考えるのではなく、未来のあるべき姿から現在を再定義する…バックキャスティングのような考え方でしょうか。リースもまさに、これまでの常識の延長線上にはない世界を実現しようとしている会社ですよね。

野島:だからこそ僕らは、過去の経験に囚われず、その人の可能性に賭けるスタンスを持っています。積み上げたキャリアを基に次のチャレンジをしたい、という方ももちろん大歓迎ですが、新たな挑戦をしたい方の背中を押す土壌はあるよ、と伝えたいですね。

その代わり、やりたいことへの強い情熱は持っていてもらいたいです。市場価値を高めたい、創業期のスタートアップに入って箔をつけたい、ということではなく、自分の「これがやりたい」を持っていてほしい。その思いがリースで実現できそうならぜひ一緒に働きたいですし、僕の話に何かピンと来た方は、まずはカジュアル面談から、ぜひお話ができればと思います。

【ライタープロフィール】
高野 優海 note

早稲田大学文化構想学部出身。卒業後、人材系ベンチャーにて学生の就職支援や企業の採用支援に従事したのち、栃木県の非電化工房に弟子入り。有機農業やセルフビルドを中心に、様々な自給自足の術を学ぶ。現在はライター業を中心にフリーランスとして活動。


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